3月 園長先生メッセージ

智慧希望
希望を持ち、楽しく過ごそう


 いよいよ今年度最後の園だよりになりました。日の長さも日一日と長く感じられるようになり、春ももうそこまで来てるかのような陽だまりを感じる日々です。
 卒園、進級に向けて子どもたちもワクワクしたり、お友達との別れにちょっぴりさみしい気持ちになったり、そんな気持ちが交差する時期でもあります。
 先日のおゆうぎ会ではたくさんの方にお越しいただきありがとうございました。かわいい衣装を身に纏い舞台の袖では「ドキドキするね」「頑張ろうね」などと声を掛け合い、スポットライトを浴びて堂々と日頃の成果を出すことが出来ました。心が一つになった歌や合奏も素晴らしかったと思います。本当に子どもの力は無限で計り知れないものがあるなと、改めて感じた瞬間でもありました。きっと子どもたちの心の中にも大切な思い出の一ページとして刻まれたことでしょう。おうちの人にもたくさん褒めてもらったお話もたくさん聞くことが出来ました。ありがとうございました。
 ここで改めて園生活を振り返り、子どもたちがどのように成長してきたかを捉えて、一人一人の良さを認め合い、大きくなることの喜びや期待を高めて、卒園、進級を迎えていきたいと思います。

 今月の目標は「智慧希望」です。
「智慧」とは物事をありのままに把握して真理を見極めることです。つまり自分の思い通りにならないことを「認識」することです。世の中すべてにおいて自分の思い通りにならないことだらけです。その思いどおりにならないことを「なぜ」「どうしてだろう」と考えることが「智慧」になるわけです。すべてが思い通りになってしまったら、人は学ぼうとする意欲も頑張るという努力も、やり遂げた達成感、充実感もなくしてしまいます。それらを得ること、行うことが「智慧」なのです。「知識」はいわゆる学問でも身に着けられます。しかし、「智慧」は学問だけでは身に着けられるものではなく「経験」を通して身に着けていくものです。失敗や成功を繰り返し、うまくいった成功体験を通して、「智慧」が身についていくのでしょう。しかし、子どもはまだまだ未熟でその身についた「智慧」が正しいものかそうでないものかを判断して行動することはできません。しっかりと、大人が目を離さずその姿を見守ってあげることで、正しい「智慧」が身についていくことでしょう。そして「希望」という未来に望みをかけて、新しいことにチャレンジして失敗を恐れずに、前進してほしいと願っています。
3歳児は一人一人の成長に目を向け、自分でできるようになったことを褒めながら、大きくなった喜びを共感します。また、最後まで取り組もうとする姿を大切に見守り援助します。そして残りの行事を、大きい組のお友達と一緒に楽しむことで、進級への期待を膨らませ、ゆとりをもって環境の変化に対応できるように働きかけます。
4歳児は、友だちとのつながりを喜び、園生活を十分に楽しめる時期です。大きい組になることへの期待も高まってきますが、個人差もあり新しいことへの不安も感じることもあります。寄り添い、子どもの声に耳を傾けながら自信につなげ、安心して進級できるように援助します。
5歳児は、一年生になる喜びと園や友達と別れる淋しさが入り混じった複雑な気持ちで過ごします。そんな気持ちをしっかりと受け止め,
みんなで卒園する喜びを共有できるように後押しします。そして残りの活動を大切にして、感謝の気持ちをもって取り組めるよう保育者も一緒に楽しみながら関わります。
この一年間、ほとけ様に見守られながら成長できたことに感謝し、進級や就学への期待や希望を胸に、より一層の成長を願って一年を締めくくりたいと思っています。

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