7月 園長先生メッセージ

布施奉仕
誰にでも親切にしよう

 紫陽花の花の色もピンクや紫に色付き、本格的な梅雨の気配を感じるころとなりました。先日の参観日にはたくさんのおうちの方々にご出席いただき、ありがとうございました。当日は天候にも恵まれ青空の元、親子でミニ運動会が出来ました。初めての参観日、いつも以上に先生の話をよく聞いて笑顔でちょっぴり恥ずかしそうにプレゼントを渡す姿や、おうちの方と力を合わせて体を動かし、体いっぱいにうれしさを表現する姿が印象的でした。10月に行われる運動会でも保護者の方も一緒に楽しんでいただける形で開催できることを願っております。お忙し中ありがとうございました。 
 入園、進級から早3か月、新しい環境になり、最初はためらいがちに遊んでいた子どもたちも、今ではそれぞれ年長の顔、年中の顔、年少の顔になって園庭や保育室を自分の場所と感じて遊ぶことを楽しんでいます。1学期という短い期間でも成長を見られたところが沢山あるかと思います。また、園では「ありがとう」の言葉を大切にしています。子どもの良い行いを見たら先生が率先して「ありがとう」と声をかけます。「ありがとう」と言われた子どもは、とてもうれしそうに満面の笑みを浮べています。ほめられたという嬉しい気持ちが大きな自信となり更なる意欲を引きだします。そして次の良い行動につながっていくのです。人に何かしてもらうことは当然のことではなく、感謝の気持ちを持つことはとても大切だということも学んでいることでしょう。子どもに負けないように先生同士も困っていることがあれば助け、助けられたら声に出して「ありがとう」の気持ちを表していくことを心がけています。どうぞご家庭でもできるようになったところをたくさん認めて褒めてあげてください。

 今月の徳目は「布施奉仕」です 。
「布施(ふせ)」という本当の言葉の意味は 、「自分の欲得を考えずに人に尽くす」 という意味です。 物品の提供だけでなく、友だちに親切にすること、よい知恵を貸したり励ましたり、力づけたりとその人の身になって思いを寄せることも心の『布施』なのです。子どもたちは本来 、「人にしてあげたい。人に認めてほしい」という「人と関わることを喜びとする心」を持っています。人に親切にしてもらうと、とてもうれしいものです。この心地よい体験を少しでも多くし、どんな時でも、隠れた親切をしていきたいものです。成長していく過程で、「人と関わることを喜びとする心」 が失われないようにしっかりと 認め、褒めることによって更に人との関わりが上手にできるようにしていきたいものです。「誰にでも親切にしよう」というのが、布施奉仕のねらいです。子どもたちの日々の生活の中で、常に心がけてほしいと願っています。子どもたちが人との関わりの中で生きていることを感じさせ、感謝の心を培って、人を思いやる心を育くめるように保育にあたってまいります。

 また今月は七夕、お泊り保育、夏祭り、夏期保育などこの季節ならではの行事がたくさんあります。これらの行事を通して一人一人が何に興味を持ち、心を動かされたか、そしてそれをきっかけに、もっと考えたり試したり、どのような経験をして育っていくのかを見守り、必要な援助を行ってまいりたいと思います。また、来る家庭訪問では、そんな今ある子どもの姿をお伝えさせていただきます。ご家庭でも幼稚園でできるようになったことをお伝えしていく中で、一緒に行ってほしいところ、見守ってほしいこと等、これから育ってほしい姿を話し合える時間にしていきたいと思います。どうぞご理解、ご協力をお願いいたします。

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