同時協力(どうじきょうりょく)
おたがいに助けあおう
9月に入り涼しい日が続いたかと思えば、先週は季節外れの暑さが続き、季節の変わり目には体調管理も難しい日が続いております。この夏から秋への季節の移り変わりの中で、自然を身近に感じ、園外の活動も多くなり、子どもたちの活動も幅広くなります。夏休み明け、園庭には大きな栗の木から、いがのついた栗がたくさん落ちていました。さっそく見つけた子どもたちは、恐る恐る手にとって中の実を見つけたのですがどうやって取ったらよいか試行錯誤する姿が見られました。いがが痛いけど簡単に諦めきれない、色々考えて試したりする中でやっと上手く実をとることが出来ました。このように子どもたちは自然と自ら関わって、試したり、考えたりする時間が保証されなければなりません。何気なくスーパーで目にする野菜や果物がこんなに大変な過程を経てここにあるんだ。そんな気持ちが少しでも芽生えるように、体験の中から感じてもらえるような時間をこれからも大切にしていきたいと思います。
10月の保育目標は「同事協力」です。相手と同じことをする中で相手の立場を理解し、お互いに協力し合おうという意味です。
運動会の練習では、園全体が一つの目標に向かって取り組んできました。子どもたち同士が助け合い、励まし合い、協力し合い、一人の力ではできないことも二人の力が合わされば大きな力となり、大勢の力が合わさればさらに大きな力となることを、練習を通して一人一人が実感した事と思います。一つの喜びも苦労も、行事を通して一緒に感じ一緒に得ることが出来たことはこれから成長していく子どもたちにとってはとても大切なことです。反面一人で出来たことも、全体に合わせるとなると出来なくなってしまうこともあります。そこでは、自分だけでなく、お友達の意見も尊重しなければなりません。お友達とのかかわりを通して、お互いに助け合うことが大切だと練習を通して感じてほしいと思います。また、練習の中で「がんばれー」という言葉が飛び交うのですが、お友達を一生懸命応援することも「同事協力」の姿です。お友達からの声援を受け、頑張る力が何倍にも大きくなったことと思います。困っているとき一緒に考えたり、助け合ったり、失敗や成功を繰り返しながら、気持ちに寄り添いながら思いやりの気持ちが育っていくと思います。「同時協力」の中から思いやりや優しさの気持ちが育つよう、友だち、先生共に手を携えて歩んでまいります。
10月は暑さも収まり、園庭での遊びにみんなの興味が集まる時期でもあります。芋ほり遠足やどんぐり拾いに出かけたり、草花や木の実を遊びに取り入れたりして秋の自然を満喫して過ごしてまいります。また、運動会での活躍の姿を大いに褒めて自信に繋げてあげてください。共に悩んだり喜んだり、感情を受け止めてもらった経験が子どもたちの心を豊かにしていきます。子どもたちが心身ともに成長できる運動会になるように、子どもたちと共に私たちも力を合わせて取り組んでまいります。コロナ禍の運動会ということでいろいろな形での制約も多くなりますが、安心、安全に終えることが出来るようどうぞ皆様のご協力をお願いいたします。