10月 園長先生メッセージ

同時協力(どうじきょうりょく) 
おたがいに助けあおう

 暑さの厳しい夏が終わり、ようやく秋へと過ごしやすい気候になってきました。戸外遊びでは日差しの中にも心地よい風が吹き、子どもたちが元気いっぱい遊び、食欲も出てきます。今月行われる運動会に向けて、身体を動かす楽しさを感じながらそれぞれの目標をもって取り組んでいます。仲間と一緒に活動する楽しさを知っていく3歳児、少しずつお友だちと協力し合う活動が出来るようになる4歳児、自分たちで様々な計画を立ててみんなで協力しあいながら一つのものを作り上げられる5歳児、年齢によって異なる子どもの発達に添って、運動会も子ども主体で取り組んでいます。この2年間、運動会は学年ごとの開催でした。しかし、全学年一緒に行うことで、保護者の皆様も上の学年の子どもたちの様子を見て、我が子の成長に対する希望や喜びを見出す機会になることと思います。運動会はみんなが同じように出来ることが目標ではなくて、その子なりの目標をもってどれだけ積極的にかかわれるか、結果出来るようにならなくてもいい、あくまでも通過点と考えればいいと思います。運動が好きな子ばかりとは限りません。運動が苦手な子も楽しい運動会になるようにその子なりの楽しみを見つけてあげることが大切です。みんなが楽しい運動会。どうぞ保護者の皆様も結果で評価するのではなく、どれだけ楽しんで取り組んでいるか、そんな視点でお子様を見ていただければ幸いです。

 今月の保育目標は「同事協力(お互いに助けあおう)」です。一人で出来ないことも二人ならできます。二人で出来ないことも大勢ならできます。みんなで助け合うことによって思いもかけない大きなこと、経験できることを学んでほしいと思っています。運動会の練習ではこの同時協力が実践され、お遊戯、競技など協力して取り組む姿が見られることでしょう。そして「声援」という形で友だちを励ますことにより、助け合うことや協力する大切さが自然と身についてきます。友だちが頑張っているとき応援する姿は、友だちの力、先生の力、手と手を取り合って共に歩んでいく「同時協力」なのです。困っているとき一緒に考えたり、助け合ったり、失敗や成功を繰り返しながら、気持ちに寄り添いながら思いやりの気持ちが育んでいきます。運動会では勝つことを意識することだけではなく、大切なことはすぐ諦めたり、くじけたりしないことです。心の中にある「弱い自分」に勝つことです。勝つことから学ぶこともありますが、負けたことから学ぶこともあるのです。運動会のみならず日々の生活の中でもすぐ諦めたり、くじけたりしないこと、友だちと仲良く協力することを子どもたちには経験してほしいと願っています。

 10月は秋の自然に触れながら季節の移り変わりを子どもたちと味わい、木の葉や実を拾ったり、虫探しや稲刈りなど自然の営みを感じてとっていきます。そんな安心感のある環境の中で先生やお友だちとの触れ合いを通して、精神面も成長していきます。時には園庭で落ちている自然物を使用して造形遊びに広がっていきます。先生やお友だちとのやり取りを通して言葉の数も増えてきます。この秋、日々の保育や行事が子どもたちにとって実り多き収穫になることを願いながら、みんなで子どもの思いを共有し充実した園生活を過ごしていきたいと思っています。

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