禅定静寂
よく考え落ち着いた暮らしをしよう
一年で寒さの一番厳しい月となりました。寒さの厳しいこの時期は、インフルエンザや胃腸炎などの伝染病が流行り幼稚園でも欠席者が増えつつあります。予防には、石鹸での手洗いうがいはもちろんのこと「食事、運動、睡眠」の生活のリズムを整えて体の抵抗力を高めることも欠かせません。幼稚園でも手洗いの方法を今一度確認し、手首から指の間まで30秒以上しっかり洗う習慣をつけて参りますのでご家庭でもご協力をお願いします。
今月の保育目標は「禅定静寂」です
「禅定」とは心静かに瞑想し心理を観察すること。また、それによって心身ともに動揺することなく安定した状態を保つことだと仏さまはおっしゃっています。しかし、テレビやゲーム、インターネットや携帯電話などを通じて莫大な情報があふれる中、子どもたちだけでなくすべての環境を取り巻く中には静かな時間「静寂」はなくなっています。だからと言ってその環境に慣れてしまう事は危険なことです。
幼稚園では月1回、本堂で静かに座る時間をもちます。1分間、背筋を伸ばし心を落ちつかせ静かにしてみると意外と1分という時間の長さに気がつくものです。日常の喧騒にまぎれて時間の長さをあまり意識せずに過ごしてしまいがちですが、静かに座ることで時間の尊さというものも改めて気付きます。また、時間に追われ、あわてた生活をしていると、忘れ物をしたり、怪我をしたりあるいはさせてしまたりといいことはありません。このような「静寂」の時間をもつことは、意識しなければあまりできるものではありません。しかし、日常のなかでも少し心のゆとりをもって考える時間をもつことは誰にでもできることです。心のゆとりをもっていれば、どんな時も冷静な判断が出来るし感情に左右されることもあまりないでしょう。そんな現代に生きる私たちにおしゃかさまは「禅定静寂」を説かれていたのでしょう。
2月は作品展にむけてひとりひとりが個性を発揮する活動が中心となります。
個人での製作のみならずクラスのお友だちと共同で作る大型の作品も楽しみながら取り組んでいきます。
戸外で体を十分に動かして遊ぶ経験をたくさんして、いろいろなものを見たり触ったり感じたりしながら感性は磨かれていきます。そして、その中で一人一人の興味関心も深まっていきます。この実体験で得た興味関心を今度は友だち同士イメージを共有し合って形に変えていく活動がお部屋でも作品作りになるのです。
当園の作品展は、子ども中心の作品展であり、決して大人が作り上げるものではありません。子どものイメージに大人が共感して試行錯誤しながら作品を作り上げていくところの過程を大切にしています。この時期、一年間の総まとめとしての「作品展」は子どもが一年間遊びの中で得た体験の総まとめと捉えてください。こんなに遊びの中でイメージを膨らませることが出来るようになったんだ、という視点で見ていただき、お子様との会話を楽しみながらご覧いただきたいと思います。
また、年長児は卒園まであと一か月あまりとなりました。卒園の準備が進む中、29日は卒園遠足に行ってきます。
就学への意識が高まる中で、話を聞くこと、自分の思いを言葉で伝え、目的意識をもって行動することなど集団の中で必要な知識を今一度身につけさせて、小学生になる期待に胸を膨らませながら一人ひとり確認して、自信をもって進学できるよう送り出してあげたいと思います。
まだまだ寒い毎日が続きますが、戸外ではたくさん体を動かし、病気に負けない強い体つくりを目指します。ご家庭でもバランスのとれた食事、規則正しい生活を心がけていただき、進級、進学まで残り少ない日々を毎日楽しく過ごしてまいりたいと思います。